2018年4月28日 俳優になりたい人のノート

黄色いキリスト 俳優になりたい人の日記

石原慎一さんが出てるミュージカル座の『タイムフライズ』を観る

前半入り込めなかったけど、後半は夢中になれた。

歌の歌詞が聞き取れないのはかなりのストレスだった。

ミュージカルは普通は歌詞知らない状態でみるもんな。

くっきりはっきりしないと聞き取れないんだな。


ベトナム、沖縄、広島、安保、原発、成田、八ッ場、疑問を持つことが、自分の言葉で語る事が表現だった時代。

教授の不正とか、キャパオーバーの学生を入学させるとか、そのへんの身近な疑問があった時代でもあったのかもしれない。

リンゴ農家が貧乏だったり、まさに近くに原発が出来ようとしていたり。

現代の自分から見ると「なんでも反対烏合の衆」に見える登場人物なんだけど、

彼らに共通していたのはきっと「表現すること」だったんだと思う。

それだけ「表現すること」が当たり前ではなかった時代でもあるんだろうし、

クリエイターたちがあの時代や、いまでも運動に対して好意的なのはそういうことなんだろう。


やっぱり、一番目を引いたのは石原慎一さん。

二枚目なんだけどコミカルで愛らしい(作中の言葉をかりれば「かわいらしい」)。

そして、歌い出すとそのパワーはとても60近いとは思えない…あの時代の熱気をすべて象徴するようなシャウト。
主人公のひとり、鉄平の苦悩するシーンも圧巻。

現実的で行動的で、「自分は」何をすべきかをいつも考えて行動できていた鉄平が、

はじめて責任に目覚める、

「自分が存在することで誰かの人生が変わる」「自分の行動で未来が変わる」

ということに気付き苦悩するシーンはすばらしかった。

無邪気に「自分の力を発揮したい」と思えることが若さなら、

自分の力を発揮した結果として起こった出来事と向かい合うのが成熟で、

その間の葛藤こそが青春なんだとしたら、あの時代はまさに日本の青春だったのかもしれない。

大学紛争のシーンにはピンとこなかった反面、

ウーマンリブ、沖縄、広島、原発は今でもここにある社会問題なので、

それぞれを担当する役どころが現れた途端に、ぐっと舞台にのめりこめた。

別世界が現実と繋がった感じだろうか。

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