俳優になりたい人のノート 32

俳優になりたい人の日記

内容
・行動パターンを変えてみた
・余命宣告をされたT1の女優さんが、スタジオに来た話
・T1プロジェクト演技クラス 観察力・発声についての反省。
・「いい演技がいい演技を引き出す」の実例を見た話

2018年5月20日

12時起床。お腹すいた。

ジムに行くつもりだったけど、筋肉痛が少し残ってたのとやる気が出なくてだらだら。

だらだらしててもしょうがないので外出。

マンガ喫茶に行ってみようと思う。行動パターンを変えてみる、というやつだ。

アルスラーン戦記とセンゴクの新刊が出ていた。

アルスラーン戦記は途中でやめてカラオケへ。


ここも時間を早く出てスタジオへ。

マック混んでるなチクショウとか思ってたら藤岡さんに会う。
(※T1project所属の藤岡まゆみさん)

藤岡さんとカラオケでの練習法などを聞いていたら、ぱっと走り出して、

そしたらスタジオの前に噂に聞く病気で余命宣告されてしまったT1の人が来ていた。
(※2017年の『ミュージカル素敵な世界』に出演していた方。私は面識がない)

人だかりになってたけど、自分は知らないひとだからご遠慮してコンビニへ。

ご挨拶すべきだったのか?けど、知らない人だし。

あの場に彼女を知らないひとのトーンを持ち込んだらいけない感じがした。

けど、そうやって自分はいろんなことを無駄にして、いろんなひとに不義理をしてきた。

自分に自信があれば、どうしただろう。あいさつしたかな。

挨拶して、これから訪れる別れを受け入れる覚悟をして、

T1の空気にもより溶け込んで、もしかしたらより良く生きる一部になれたのかもしれない。

もし気付かれていたら。

「自分の死に他人は無関心で、自分と関わる事は、他人に余計な重さを与えてしまうだけなんだ」

と思わせてしまわないだろうか。

自分だったら、思ってしまうだろうな。どうすればよかったんだろうか。

去年までの自分なら、その重さやどうしようもなさが痙攣的な笑いになっていた。

けど、T1的な価値観ではこれは違う。

向き合い、進むことが求められている。

ならば、一流になって、

自分は関わる人間すべてにプラスの影響を与えられると確信できるほどの人間になって、

次はご挨拶する。それが答えだ。


コンビニでは一本満足バーを買って、スタジオにもどるとAさんが泣いていた。

友澤さんがテーブルで書類のようなものを紙袋に入れていた。
(※T1project主催の友澤晃一さん)

空気はやっぱり重かった。

隅っこで気配を消して、一本満足バーを食べてたら、

Aさんが「見たいです」って言ってテーブルに近づいてきた。

友澤さんはちょっとためらった後、紙袋から何かを出した。

それは色紙サイズの水彩画だった。
(※改めてみたら水彩じゃなさそう)

「頑張ってかいたんだな」友澤さんが言った。

初期メンバーはみんなテーブルにあつまった。

Bさんだけちょっと離れて、つま先立ちで絵を見ていた。

息子が死んだときに、「”絵”を描こうとしていると思って辞めた」と言ったのは誰だっけ。(熊谷守一でした)

Bさんは「絵」を見ようとしていたのかな。
(※Bさんは美大で油画を専攻していた)

Cさんがふっとこっちを見た。

おどけて「(チョコバー)食べます?」と聞いてみたら笑った。

「欲しいのかなと思って」と言ったら、へっへっへとエサを前にした犬のまねをした。

Cさんも、悲しい時にはおどけて笑おうとする性格なんだな。

日記を書いていて、いま少し泣きそうになっている。

友澤さんは、目を伏せて右に体重を預けて首も右にかしげている。

一回ずつ、Aさんのあたりと、Dさんのあたりを、どんな顔してるかな、と見ていた。

そのあと、左上に目をやって、ていねいに絵をしまった。

部屋は汚いと自称していた友澤さんだけど、カバンの中は綺麗に整頓されているように見えた。

親指と人差し指で、両手で、ていねいにていねいに絵をカバンにしまって、そっとフタを閉じた。

ぱちん、とロックをかけた。

途中、Eさんが入ってきて、はっとした顔をして僕の隣に並んだ。

気配を消そうとしてるようにみえた。

Fさんとはあんまりかかわりがなかったのかな。
(※病気の方。ここから名前で書いていた)

それとも、自分のことをしていて会わなかったことを悔いていたのかな。

Gさんなんかも到着して、空気はだんだん変わってきた。スタジオが空いた。
(※Gさんは病気のFさんとは面識がないはず)

今日は見学の方が来ていた。

同じくらいの歳?ちょっとわかい?

ハリランの上着にハリランのTシャツだったけど、たまたまらしい。

人間ドラマはあまり出てこなかった。
(※身近にあった「人間ドラマ」を感じさせた出来事を話す練習。観察力や感受性を日頃から鍛えるための訓練だと思われる)

Hさんのファーストキッチンの母と娘の話。

Hさんも母子家庭なのかな。

友澤さんも母親には父親の悪口を叩き込まれて育ったらしい。

それであんなに男性ホルモンもりもりに育つのはなぜなんだろう。

生まれ持った性格なんかな。それとも、世の中パワーだと気付くのが速かったのか。

父親が家にいなかったからだろうな。遠くて強い父はいたんだきっと。

友澤さんは親戚のインテリの話をよくする。

選ばれた血統であることは間違いないから、その自信というのがあるんだろうか。
(※T1projectでは、「良い俳優はよく人を観察している」「その人物の背景を推察する」とならう。私も失礼ながら観察させてもらっている)

Iさんの話は忘れた。太った?って聞かれてた。

Jさんのプロポーズ男性の話は面白かった。

茶色い靴をピカピカにして、バラをもって。緊張した面持ちで。気障だな、と言われていた。

Kくんみたいな感じ?と言われていた。

わたしにふったのは、ノリだろう。

気にかけてもらえるようにはなってきたと思う。

感受性の話。感受性は観察力。犬の細部を見ていれば、細部を見たときに犬だと予想がつく。

間違う時の感じとして、「思い込み」「願望」があると間違うといっていた。

やはり頭がいい。

「決めつけがあると間違う」常に疑え。

常に疑え、という言葉も、語義矛盾に聞こえていたけど、
(※あらゆるものを常に疑うということは、自分の認識や存在や「1+1=2」みたいなことすら疑うことである。自分には「疑う」という知的な能力があるということも疑うことである。そんなことは不可能、というか、「丸い三角」みたいな無意味な言葉である)

最近はちゃんと理解できているように思う。俺は成長している。
(※冗談に聞こえるかもしれないけど、私はこの手の言葉というか加減が本当に苦手。似たような苦手な言葉に「適量をいれる」「最悪の事態を想定する」「大きい紙を用意する」などがある)

30代の時より今の方が脳が冴えている、と友澤さんは言っていた。俺へのエールだと思った。

発声はダメだしされまくったけど、気にしてもらえる感は増えている。

twangな声は絶対にダメ。もっと両手両足全身で声を出せと言われた。
(※歌レッスンで指導されていた発声法。顔の上半分、前面に響かせる感じ?)

友澤さん自身の発声でもあるけど、胸に響かせる声なんだよな、やっぱり。

スゲー腹が疲れる。疲れるけど、これをやるんだ。

話し終わった後に「うー」と続けるつもりで話すと、語尾にまで責任を持った発声ができる。

伝えるつもりで話す。話す。

エチュードは色々考えているうちにやっぱり時間が切れてしまった。

策略家の設定はやっぱり想定外の設定を出された時に厳しいし、

トランスジェンダーの設定も時間切れになった。

藤岡さんの感じでMさんがタジタジしてた時の感じは。
(※Mさんは新人さん。藤岡さんが理不尽に怒る演技をした時にMさんの反応がすごくリアルになった)

「これがいい共演者に演技を引き出させられる」なのかなと思ったら、まさにそう友澤さんが言った。

藤岡さんはやっぱりエースだよな。

LさんのTシャツをネタに英語教師のマネとかして見ながら、

Kくんにカフェソングをコピーしてきたく。

帰宅中、モロッコが老後移住しやすいという記事をみつけて母にメールしてたら、

あなた仕事どうするの?みたいな返事が来た。

モロッコで一緒に住むつもりだったのか、それとも自分がまた逃げだすとでも思ったのか。


うどんを食べたけど、やっぱり運動をしていないとたくさん食べれない。

プロ野球ニュースを見ながら柔軟。

一日空いたからか、効いてる感じが減ってた。進んではいるけど。

30分を有効に使おうと頑張ってはいるけど、やっぱりだらっとしちゃうはしちゃうな。

日記を一時間以上書いている。今日は全然発声していない。

Nから「曜日固定でリモートワーク」の打診が来た。不可能ではないと思う。
(※食い扶持を稼ぐための仕事を手伝ってくれる人を募っていた)

やるべきことはたくさん。行動パターンを変えるのは悪くないと思った。

(※ちなみにこの記事をまとめていた2020年3月15日の演技クラスで、亡くなったFさんの話題になった。私はこういう偶然に偶然以上の意味や不思議な力を読みこむことには懐疑的だが、書いておいた方がフェアだと思った)

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