2015年11月23日に
イベント ”パレ・ド・キョート”に『A』で参加させてもらいました。
本番3日くらいに了承してもらったという、ほぼ飛び入り参加。
オーガナイザーの高木薫ちゃん、キュレーターのろばとくん、スタッフのみなさんありがとう。
パレ・ド・キョートは0時スタート17時終わりのオールナイトイベントでした。
『A』は、「社会の恣意的な規範に合わせる/ずれる個人」をテーマにしたパフォーマンスで、
デパートでやったときには「法定労働時間の8時間+休憩1時間」という形でやりました。
ですが、今回はオールナイトイベントという形態に合わせて、
「一日のうち、人が眠っていない17時間」でやることにしました。
8時間の時は、食事や休憩もかなり厳密に時間を決めてやったのですが、
今回はそういう明確なOFFの時間はつくらず、
「とにかく出来る限りやりつづける」という、
より自分の身体や精神状態、周囲の状況に左右される形でやりました。
こんな感じで、移動しながらもiPhoneのチューナーアプリを使って440ヘルツの声(Aの音)を出してました。
朝の8時から10時くらいは、がっくんがっくん寝ながらやってたと思います。
話しかけてもらった時も、状況によっては中断して普通に会話してました。
いつものようにステートメントを配りながら「あーーーーー」と言っていたところ、
ある女性に「規範なんかに従わなくたっていいじゃない」と言われました。
別の女性には「わたしチューニング下手やからつらいねんな」と言われました。
ある男性からは「あなたは440を選んだんだね」と言われました。
そのほかにも、一緒に声を出してくれた方や、
音にまつわる興味深い話を教えてくれた人、
僕に代わって何をしているのかを説明してくれる人など、
たくさんの人と出会うことができました。
「17時間やる精神力がすごい」
というコメントを終わったあと多くいただき、
それはたいへんうれしいことなんですが、
僕ひとりでやっていたらたぶん3時間も持ちません。
視線をくれる、立ち止まってくれる、ステートメントを読んでくれる、
話しかけてくれる、そういうお客さんとのコミュニケーションがあるから、
17時間という挑戦も全うできたんだと思ってます。
そういう意味でも、
このパレ・ド・キョートという場ででしかできなかった作品だと思います。
ほんとうにありがとうございました。
最後に感謝を込めて紹介したいのですが、
『A』をやるときには毎回のどあめを舐めながらやってるんですけど、
今回使った「明治 温かしょうがのど飴」は最高でした。
当日も翌日もまったく喉が痛くならない。
VC3000、黒糖のどあめと使ってきましたが、
いまんとこコレが最強です。
(写真:百頭たけし)